初めて歯科医院を受診する際、何を持っていけばいいのか迷ってしまう方は少なくありません。

 

必要なものを忘れてしまうと、診察がスムーズに進まなかったり、場合によっては再度自宅に戻らなければならないこともあります。
歯科医院での初診は、今後の治療計画を立てる上で非常に重要なステップです。

 

この記事では、歯科医師の視点から、初診時に必ず持参すべき必須アイテムと、

忘れがちだけれど持っていくと役立つものについて詳しく解説します。

 

しっかりと準備を整えて、安心して受診していただけるようサポートいたします。

 

歯科初診で絶対に忘れてはいけない必須アイテム

 

歯科医院の初診時には、いくつかの必須アイテムがあります。

 

これらを忘れると診察に支障をきたす可能性があるため、必ず事前に確認しておきましょう。

ここでは、歯科医院を訪れる際に絶対に必要な持ち物について、それぞれの重要性とともにご説明します。

 

マイナンバーカード(もしくは資格確認書)は必ず持参しましょう

 

マイナンバーカード(資格確認書)は、歯科診療において最も重要な持ち物です。

 

マイナンバーカード(資格確認書)があれば、通常の治療費の一部を保険でカバーできるため、経済的な負担が大幅に軽減されます。

これを忘れてしまうと、診療費を全額自己負担しなければならない場合があり、後日持参しても返金対応ができない医院もあります。

 

受診前には必ずマイナンバーカード(資格確認書)の有効期限を確認し、財布やカードケースに入れておくことをおすすめします。

 

また、マイナンバーカード(資格確認書)を提示することで、歯科医院側も適切な保険適用を行い、正確な請求処理が可能になります。

 

診察券の役割と重要性

 

診察券は、過去に同じ歯科医院を受診したことがある場合に必要となります。

 

診察券には患者様の治療履歴や健康状態に関する情報が記録されており、

これを通じて歯科医師は迅速に過去の治療データを把握できます。

 

初診の場合は診察券がまだありませんが、2回目以降の受診では必ず持参するようにしましょう。

 

診察券を忘れてしまうと、受付での手続きに時間がかかったり、過去の治療内容を確認するのに手間取ることがあります。

 

毎回の受診時に診察券を持参することで、よりスムーズに診察を進めることができるでしょう。

 

歯科医院によっては、診察券がスマートフォンのアプリとなっているところもあります。

 

もしスマホマイナ保険証読み取り機能を導入している医院であれば、マイナンバーカードや診察券は必要なく、

スマホ1台あればよいので、非常に便利に受付することができるようになりました。

 

現金やキャッシュレス決済の準備

 

歯科医院での支払いに備えて、現金を持参することは重要です。

 

多くの歯科医院では保険適用の治療に対する自己負担分を支払う必要がありますが、

一部の医院ではキャッシュレス決済が導入されていない場合もあります。

 

初診時には、レントゲン撮影や各種検査などで1,000円から4,000円程度の費用がかかることが一般的です。

現金を持参することで、どのような支払い状況にも柔軟に対応できます。

 

また、突然の追加治療や予想外の処置が必要となった際にも、現金があれば安心して対応できるでしょう。

初めて訪れる歯科医院の場合、事前に電話で支払い方法を確認しておくことをおすすめします。

 

持っていくと役立つ推奨アイテム

 

必須アイテムに加えて、持参すると診察や治療がよりスムーズに進むアイテムがあります。

 

これらは必ずしも必要というわけではありませんが、患者様の安全性を高め、より適切な治療を受けるために役立つものです。

ここでは、歯科医師として推奨する持ち物についてご紹介します。

 

お薬手帳で安全な治療を

 

お薬手帳は、現在服用中の薬の情報が詳細に記載されている重要なツールです。

 

歯科治療では、処方する薬が既に服用している薬と相互作用を起こす可能性があるため、

お薬手帳を持参することで安全かつ効率的な治療を受けることができます。

 

特に、血液をサラサラにする薬や骨粗しょう症の薬を服用している場合、抜歯などの外科的処置に影響を与えることがあります。

お薬手帳をもとに、歯科医師は薬の相互作用を避け、アレルギーや既往症に基づいた安全な治療計画を立てられます。

 

万が一の緊急事態にも迅速に対応でき、治療の質を向上させるとともに、患者様自身の健康リスクを最小限に抑えられるでしょう。

 

普段使用している歯ブラシを持参する意義

 

普段使っている歯ブラシを持参することは、口腔衛生状態を正確に評価する上で非常に役立ちます。

 

歯ブラシを見ることで、歯科医師や歯科衛生士はあなたのブラッシング習慣や技術を評価し、改善すべき点を具体的に指導できます。

歯ブラシの毛先の広がり具合や摩耗状態から、磨き残しがある部位や力の入れ過ぎなどを判断することが可能です。

 

また、歯ブラシの形状や硬さが口腔内の特定の問題にどのように影響しているかを理解するための重要な情報源となります。

たとえば、柔らかいブラシを使用している場合、より効果的なブラッシングのために硬さの変更を推奨されることがあるでしょう。

 

欠けた歯や被せ物は必ず持参を

 

歯や被せ物が欠けたり取れたりした場合は、それらを必ず持参しましょう。

 

実物があることで、歯科医師が現在の口腔状態を正確に判断し、必要な治療を迅速に提供するための基礎情報となります。

欠けた歯の破片や外れた被せ物を見ることで、どのような力が加わったのか、どの程度の修復が必要なのかを判断できます。

 

場合によっては、持参した被せ物をそのまま再装着できることもあり、治療時間や費用の節約につながる可能性があります。

小さな破片であっても、ティッシュやビニール袋に包んで持参することをおすすめします。

 

初診時の費用と時間の目安

 

初めて歯科医院を受診する際、費用や時間がどのくらいかかるのか気になる方も多いでしょう。

 

ここでは、初診時にかかる一般的な費用と所要時間について、歯科医師の立場から詳しくご説明します。

事前に目安を知っておくことで、より安心して受診していただけます。

 

初診料の仕組みと金額

 

初診料は、一つの病気に対して初めて診察を受ける際にかかる費用のことです。

 

厚生労働省によって診療報酬で定められており、現在の初診料は261点、つまり2,610円となっています。

自己負担割合が3割の方の場合、窓口で支払う初診料は約790円です。

 

ずっと同じ歯科医院に通っていても、新規の治療でかかる際には初診料が発生します。

また、同じ疾患についての診察であっても、以前の来院から期間が概ね3カ月以上空いた場合は、

再び初診料がかかる仕組みになっています。

 

初診料以外にも、レントゲン代や各種検査代がかかるため、全体で1,000円から4,000円程度の費用を見込んでおくと良いでしょう。

 

初診にかかる時間はどのくらい?

 

歯科医院の初診にかかる時間の目安は、通常30分から1時間ほどです。

 

初診時には患部や口腔内全体の様子をよく見るため、レントゲン撮影や口腔内写真の撮影、各種検査などを行います。

これらの検査を通じて、現在の口腔状態を正確に把握し、適切な治療計画を立てることができます。

 

問診票の記入や受付手続きにも時間がかかるため、予約時間の10分から15分前には到着することをおすすめします。

 

また、症状によっては応急処置を行う場合もあり、その際はさらに時間がかかることがあります。

時間に余裕を持って来院していただくことで、焦らずに診察を受けることができるでしょう。

 

保険診療と自由診療の違い

 

歯科治療には、保険診療と自由診療の2種類があります。

 

保険診療とは、健康保険が適用されて3割負担などで受けられる診療のことです。

一方で、治療方法が特殊であったり、材料が一般的なものよりも高級である場合は、保険が適用されず自由診療の扱いになります。

審美目的の治療を受けるときも、歯科医院が自由に料金を設定できる自由診療となります。

 

たとえば、審美面で優れているセラミックを使用して歯に被せ物をする治療は自由診療ですが、銀歯であれば保険診療になります。

 

保険診療を受けるためには、必ずマイナンバーカード(資格確認書)を持参する必要があります。

これを忘れて来院した場合は、保険適用前の金額を全額自費で支払わなければならないため、注意が必要です。

 

初診前に準備しておくべきこと

 

スムーズな診察を受けるためには、持ち物の準備だけでなく、事前の準備も重要です。

 

ここでは、初診前に行っておくべき準備や心構えについて、歯科医師の視点からアドバイスいたします。

これらの準備を整えることで、より質の高い診療を受けることができるでしょう。

 

受診前の歯磨きは必要?

 

受診前に歯を磨くことは、歯科医師や歯科衛生士への配慮として推奨されます。

 

口腔内が清潔な状態であれば、診察や治療がスムーズに進みます。

ただし、痛みがある場合や歯ブラシが当たると出血する場合は、無理に磨く必要はありません。

 

食事の後に受診する場合は、軽くうがいをするだけでも構いません。

また、口臭が気になる方は、受診前に歯磨きをすることで安心して診察を受けることができるでしょう。

 

ただし、歯磨きをしたからといって、普段の口腔衛生状態を隠す必要はありません。

むしろ、普段の状態を正直に見せていただくことで、より適切な指導やアドバイスを受けることができます。

 

飲酒と喫煙は避けるべき理由

 

受診前の飲酒と喫煙は、できる限り避けることをおすすめします。

 

飲酒は血行を促進するため、抜歯などの外科的処置を行う場合に出血が止まりにくくなる可能性があります。

また、麻酔の効きが悪くなることもあり、治療に支障をきたす場合があります。

 

喫煙も同様に、血行や傷の治癒に影響を与えるため、受診前の数時間は控えることが望ましいでしょう。

特に、初診時には今後の治療計画を立てるための重要な検査を行うため、体調を整えて来院していただくことが大切です。

 

口腔内の正確な状態を把握するためにも、受診前は飲酒や喫煙を控えることをおすすめします。

 

口元のメイクは控えめに

 

女性の方は、口元のメイクを控えめにすることをおすすめします。

 

口紅やリップグロスは、診察中に取れてしまったり、器具に付着したりする可能性があります。

また、濃いメイクは口腔内の色調を判断する際に影響を与えることがあるため、

できるだけ自然な状態で受診していただくことが望ましいでしょう。

 

診察前に口紅を拭き取ることもできますが、最初から控えめにしておくことで、スムーズに診察を受けることができます。

 

ただし、メイクを全くしないで来院する必要はありません。

口元以外のメイクは通常通りで問題ありませんので、安心してご来院ください。

 

予約変更時の注意点とマナー

 

予約した日時に都合が悪くなった場合、適切な対応が求められます。

 

ここでは、予約変更やキャンセル時のマナーについて、歯科医院側の視点からお伝えします。

適切な対応をすることで、他の患者様や歯科医院スタッフへの配慮にもつながります。

 

時間変更は早めに連絡を

 

予約時間の変更が必要になった場合は、できるだけ早く歯科医院に連絡しましょう。

 

当日のキャンセルや無断キャンセルは、他の患者様の診療機会を奪うことになり、歯科医院の運営にも大きな影響を与えます。

少なくとも前日までには連絡を入れることが望ましいでしょう。

 

 

急な体調不良などやむを得ない事情がある場合でも、できる限り早めに連絡を入れることで、他の患者様への対応が可能になります。

 

また、予約変更を繰り返すと、次回以降の予約が取りにくくなることもあるため、

確実に来院できる日時を選んで予約することをおすすめします。歯科医院との信頼関係を築くためにも、

予約時間は守るよう心がけましょう。

 

初診時の問診票記入のポイント

 

初診時には、問診票の記入が必要になります。

 

問診票には、現在の症状や過去の治療歴、アレルギーの有無、持病などを記入する欄があります。

これらの情報は、安全で適切な治療を行うために非常に重要です。

 

特に、アレルギーや持病がある場合には、詳細に記入することで、治療方法に影響を与える可能性のある要因を事前に把握できます。

また、現在服用している薬がある場合は、お薬手帳を参照しながら正確に記入しましょう。

 

問診票の記入には時間がかかることがあるため、予約時間の10分から15分前に到着することをおすすめします。

正確な情報を提供することで、より質の高い診療を受けることができるでしょう。

 

江田あおば歯科・矯正歯科での初診の流れ

 

当院では、患者様が安心して受診していただけるよう、丁寧な初診対応を心がけています。

 

ここでは、江田あおば歯科・矯正歯科での初診の流れについてご説明します。

初めての方でも安心して来院していただけるよう、各ステップを詳しく解説いたします。

 

予約から受診までの流れ

 

当院では、24時間ウェブ予約システムを導入しており、いつでも便利にご予約いただけます。

 

ただし、当日や近日中の急ぎの予約については、電話でのお問い合わせを推奨しています。

ウェブ予約枠が空いていない場合でも、電話予約であればご予約の調整が可能な場合があります。

 

予約が確定したら、当日は予約時間の10分から15分前に到着するようお願いいたします。

受付で保険証と診察券(2回目以降の方)を提示し、問診票にご記入いただきます。

 

その後、診察室にご案内し、口腔内の検査やレントゲン撮影などを行い、現在の状態を詳しく確認させていただきます。

 

当院の特徴と診療方針

 

江田あおば歯科・矯正歯科は、「痛くない、削らない、抜かない治療」を理念としています。

 

東急田園都市線江田駅から徒歩1分という好立地にあり、土曜日も診療可能です。

歯周病認定医や補綴認定医、矯正認定医による治療を提供しており、オールジャンルの歯の悩みに対応しています。

 

プライバシーを重視した半個室の診療環境を整備し、駐車場も4台分完備しているため、通院しやすい環境を整えています。

 

予防中心の診療システムを採用しており、「悪化してから歯医者に通うのではなく悪化しないために通う習慣」を推奨しています。

 

地元出身の院長が、20年以上お世話になった地域の皆様の健康と笑顔のお手伝いをするという思いを持ち、

地域密着型の歯科医院を目指しています。患者様一人ひとりに丁寧なカウンセリングを行い、

生涯の口腔健康を守れるような治療の提供をお約束いたします。

 

まとめ

 

歯科初診の持ち物について、必須アイテムから推奨アイテムまで詳しく解説してきました。

 

マイナンバーカード(資格確認書)、診察券、現金は絶対に忘れてはいけない必須アイテムです。

また、お薬手帳や普段使用している歯ブラシ、欠けた歯や被せ物などを持参することで、より適切な診療を受けることができます。

 

初診時には1,000円から4,000円程度の費用がかかり、所要時間は30分から1時間ほどを見込んでおくと良いでしょう

 

受診前には歯磨きをし、飲酒や喫煙を控え、口元のメイクは控えめにすることをおすすめします。

予約変更が必要な場合は、できるだけ早めに連絡を入れることが大切です。

 

しっかりと準備を整えて、安心して歯科医院を受診しましょう。

江田あおば歯科・矯正歯科では、患者様が安心して通える環境を整え、生涯にわたる口腔健康をサポートいたします。

初診の方も、どうぞお気軽にご相談ください。

 

詳しい診療内容やご予約については、江田あおば歯科・矯正歯科の公式サイトをご覧ください。

皆様のご来院を心よりお待ちしております。

 

監修医師

 

江田あおば歯科・矯正歯科 院長:上田 聡太

 

 

https://aoba-ku.jp/medical_list/facilities/6474/interview

 

経歴

サレジオ学院中学校・高等学校 卒業
東京医科歯科大学 歯学部 歯学科 卒業
神奈川県内 医療法人社団 歯科医院に勤務
神奈川県内 医療法人社団 歯科医院にて院長として勤務
江田あおば歯科・矯正歯科 開院

 

所属団体

日本歯周病学会 認定医
日本口腔インプラント学会
DFC(Dental Future Conference)
日本インプラント臨床研究会
中野予防歯科研修会
日本歯科医師会
神奈川県歯科医師会
横浜市歯科医師会
青葉区歯科医師会