小児歯科
小児歯科とは
小児歯科とは、主に0歳から15歳までのお子様を対象とした歯科治療のことです。
小児歯科では一般的な歯の治療だけではなく、むし歯予防のため、歯磨き指導や予防指導および食生活のアドバイス等を行い、お子様のお口の健康を専門的にサポートします。
お子様の予防歯科の必要性
乳歯は虫歯になりやすく、進行が速い
乳歯は永久歯に比べて歯がやわらかく、一度むし歯にかかるとすぐに進行してしまいます。また、歯の大きさに対する神経が占める割合も大きいため、むし歯が神経まで達するスピードも速く、痛みが出やすいのが特徴です。
乳歯のむし歯を放置すると、永久歯に生え変わった後の歯並びや色、形にも影響を及ぼします。
お子様の歯の健康のためにも、早い段階からむし歯予防や早期治療が行える当院にかかることをおすすめします。
むし歯になりやすい場所は複数ある
お子様のむし歯になりやすい場所は複数あり、年齢とともに変化します。
- 1～2歳：上の前歯
- 2～3歳：奥歯の溝
- 4～5歳：奥歯（一番奥と奥から2番目）の溝や歯と歯の間
- 6歳前後：一番奥の歯の溝
なお、年齢にかかわらず、歯と歯の間、歯肉との境目はむし歯になりやすい場所です。
むし歯になりやすい場所を意識して、仕上げ磨きをしてみてください。
将来の歯を残しやすくなる
むし歯予防しておくことで、大人になってからも自分の歯が残りやすくなります。
また、正しいブラッシングを早い段階から身につけておけば、将来、むし歯になって歯を失うリスクを減らせます。
また、定期健診に通うことで、むし歯の早期発見・早期治療が行えます。
お子様のペースに合わせた治療
当院では、段階を追って治療を進めるよう徹底しています。
まずは診療台に座る、歯磨きの練習をするなど、恐怖心を与えないようお子様のペースに合わせて治療を行います。
お子様の心情を無視して強引に治療を進めることは決してありません。
また、歯科医院はどうしてもネガティブなイメージを持ちがちになります。
ほんの些細なことでも、お子様ができたことをご家族に伝えてたくさん褒めてあげてください。
歯科医院に対して良いイメージを持ってもらうことで、驚くほど治療がスムーズに進むことがあります。
院内にはキッズスペースも設けており、お子様だけでなく、お子様連れの方にも安心して治療を受けていただけるよう、配慮しております。
当院の小児予防治療について
当院で行っている主な小児治療は、次のとおりです。
フッ化物塗布
フッ化物（フッ素）には化学作用により、歯の表面を強化する効果があり、塗布することでむし歯になりにくい強い歯にしてくれます。現在、むし歯予防に効果があると認められている唯一の素材です。
効果を持続させるためにもフッ化物の塗布は3～6か月に1回程度継続して行うことをおすすめしております。
シーラント
シーラントとは、 奥歯の溝を歯科医療用の素材で埋めてむし歯菌の定着および増殖を防ぐ治療方法です。
歯の溝の凹みを埋めることで汚れやむし歯菌が溜まりにくくなり、むし歯予防に効果があります。
歯磨き指導
当院では小さなお子様を持つお父様、お母様に向けて寝かせ磨きや仕上げ磨きの仕方といった歯磨き指導を行っております。
また、お子様ご自身にも実際に歯ブラシを持っていただき、歯ブラシの当て方や動かし方など実践を交えながら指導させていただきます。
お子様が自分一人で磨けるようになる年齢の目安は10歳前後です。少なくとも10歳頃までは、親御様の仕上げ磨きを行うようお願いいたします。
早いうちから正しい歯磨きを身につけておくことで、将来のむし歯のリスクを減らすことができます。
小児矯正
当院では小さなお子様の矯正治療も行っております。
3歳〜小学校低学年くらいまでに始めることで、身体の成長をうまく利用しながら進めることができ、大きくなってから始めるよりも大きなメリットがあります。
詳しくは、「矯正歯科」のページをご覧ください。
お子様の将来の健康は今しか作れません
子どものころにむし歯の予防を行うことが、将来的にお子様が大人になった時に健康でいられるか、将来のお口の健康に大きく影響します。
子どもは身体的にも精神的にも未熟であるがゆえ、自分で自分の歯を守ることはできません。
つまり、お口の健康は親御様しか作ってあげることはできません。
お子様のためにできるお口の貯金だと考え、ご家庭でしっかりとケアを行ってあげてください。