矯正歯科とは、歯並び・噛み合わせを治すための歯科治療です。
歯並びが良くなり見た目が改善することで思いっきり笑うことができるようになったり、噛み合わせが改善することでご飯を食べやすくなったり、歯並びが良くなりお口のケアがしやすくなることでむし歯や歯周病のリスクを下げられたりと、メリットは多岐にわたります。
当院では、「自分の歯でいつまでも美味しく食事ができること」を一つの目標にしております。そのために私たち歯科医師ができることは、よく噛める状態を作ることです。
近年では、80歳で20本の歯を残すことを目標にする「8020運動」というものがありますが、最近の調査でこれを達成できた高齢者は約50%でした。この方々の歯には共通の特徴があります。それは、「噛み合わせが良い歯である」ということ。つまり良い噛み合わせを作ることで、歯を長持ちさせることができるのです。
当院の矯正歯科では、歯並びを整えるのはもちろんのこと、上下の顎や歯の位置を考えながら、「噛み合わせ」も改善し、自分の歯を長く保たせる治療をすることが可能です。
全ての上下の歯が互いに噛み合い、噛む力が分散され、個々の歯にかかる負担が均等な状態が「良い噛み合わせ」です。一方、噛み合わせが悪いと、特定の歯に大きな負担が長年蓄積されることで、歯の寿命が短くなります。一見、問題ないように見える歯並びでも、きちんと上下が噛み合っていないことがあります。こうした噛み合わせの状態も、診察の際に注意深く確認します。
矯正治療を行っている医院でも、この「噛み合わせ」にまで着目して治療をしている医院が全てとは限りません。残念ながら、歯並びが良い(見た目が綺麗な)状態をゴールとしているところもあるのが現状です。
ご興味ある方は、ぜひ当院で噛み合わせまで考えた矯正治療を行うことをお勧めします。
矯正歯科治療は大人になってからでも可能ですが、子どもの時期から始めることでしか得られないメリットもあります。
当院の小児矯正治療では、歯の凸凹や噛み合わせを治すことはもちろんですが、お子様の成長の力を使うことで、歯の生え変わりをコントロールし、上あごと下あごの骨格のバランスを整えることをメインに治療を進めます。骨格のバランスが良くなると噛み合わせの完成度は飛躍的に上昇し、また歯を抜かずに全ての歯を並べられるようにできる可能性もあります。あごの成長がある子どもの時期だからこそできることはとても多いのです。
小児矯正治療では、よくご家族の方から「装置は目立つの?痛くないの?むし歯ができないか?」というご質問をいただきます。当院ではこれらのことに配慮して、在宅時に使用し取り外しが可能な装置で治療を行うことをできる限り心がけております。また、装置装着による痛みはほぼなく、簡単に取り外しができるため食事や歯磨きが通常通りでき、何よりむし歯のリスクが高くならないことが特徴です。
第I期治療後、中学、高校生ごろになり全ての歯が永久歯に生え変わってから行う、仕上げの治療です。第I期治療はあくまで歯の生え変わり、成長のコントロールを行う治療ですので、全ての歯を完璧に、かつ綺麗に並べることをご希望の場合には第II期治療が必要となり、成人矯正と同様の固定式のワイヤーや、マウスピースを用いて治療を行います。
ただし、第I期治療の結果、歯並びや噛み合わせにご満足いただけた方の中には、第II期治療を行わない方もいらっしゃいます。個人差がありますので、お話しながら一緒に考えていきましょう。
成人矯正治療(永久歯列における矯正歯科治療)では、歯並びだけでなく患者様のお顔立ち、骨格や顎関節など、身体状態を正確に把握することが重要となります。そして患者様に合わせた美しい歯並びと機能的な噛み合わせを作ることが大切です。
また、歯を動かすのに年齢制限はありません。平均寿命が伸びていくこの時代、50代・60代から治療を始めることも、その後の人生をより良く過ごすために十分意味のあることです。ライフスタイルやご予算、期間など、ご希望にあわせてご提案します。
当院ではスタンダードな表側の固定式ワイヤーによる治療を基本としながらも、歯の色に自然になじむ透明な装置(クリスタルブラケット・エステティックワイヤー)や、表側からは装置が見えない裏側矯正(舌側矯正)、取り外しのできる透明なマウスピース(マウスピース矯正)、時間と費用を抑えることができる部分矯正(MTM)など、患者様のご希望にあわせ、様々な種類の治療からご選択いただくことが可能です。
マウスピース矯正は一人ひとりの歯並びにあったオーダーメイドのマウスピースを作製し、歯並び・かみ合わせを治していく矯正歯科治療です。マウスピースは薄くて無色透明なので、矯正装置が目立たないというメリットがあります。また取り外しが簡単にできるので、日々のお食事、歯磨きがしやすく、普段の私生活と変わりなく過ごしながら治療を行えるのも魅力です。
しかし取り外しができる分、患者様ご自身が「ちゃんと装置を使用するんだ」という強い意思がないと治療自体が難しく、予定通りに治療が進まないケースもあります。またすべての歯並びに適応できる治療ではないため、検査・診断を行なった結果、他の治療をおすすめさせていただく場合もございます。
日本矯正歯科学会の認定医の数は、全国の歯科医師のわずか2.7%程度です。
当クリニックでは、矯正専門の認定医としての知識と豊富な経験に基づいた矯正治療を受けることができます。
従来の固定式ワイヤーを使った矯正治療や、装置を裏側につけることで従来より目立ちにくい舌側矯正、マウスピースを使用した矯正、一部分だけを行う部分矯正(MTM)など、様々な治療方法をご用意しております。
みなさまのお悩みやご要望をお聞きし、より適した治療方法をご提案いたします。
同じ院内で、むし歯治療などの一般歯科治療や予防診療、矯正歯科治療を行うため、相互に連携ができ、また情報共有もスムーズにできます。
矯正治療中は装置装着や歯並びの変化により、プラークが除去しづらかったり汚れの付きやすい部位が変化することがあります。そのような時でも、すぐ横に一般歯科医や歯科衛生士がいることで、矯正治療を行いながら予防歯科診療も受けることができます。
また、意外と多いのが、一般歯科治療と矯正治療の順序やタイミングをどのように組み立てるかについて一般歯科医と矯正医で相談するケースです。同じ院内にいることで、直接相談することができ、認識違いやうまく意図が伝わらないといったことがなく診療を進めていくことができます。
矯正医が勤務している日は限られていますが、院長はじめ常勤歯科医師は矯正器具のトラブル対応について矯正医より指導を受け、いつでも対応できるよう備えております。
矯正治療中に何かトラブルが起きた際は、矯正医がいない日でもどうぞご安心してご来院ください。
問診票に書いていただいた内容からヒアリングをします。お伺いする内容は、歯に関する悩みや既往歴、矯正治療に対する要望などです。基本的には矯正医が担当いたします。
お口の中も確認させていただき、治療にかかる大まかな期間や費用をお伝えいたします。
矯正治療をより本格的にご検討いただいた方には検査を受けていただきます。
口腔内の写真やレントゲン撮影、CT撮影、歯型の採取などを行い、正確にお口や骨の状態までを確認します。
検査結果を基に、どのような治療を行うか、期間や費用はどのくらいか、起こりうる問題点やリスクはあるか、などについてもご説明いたします。
疑問に感じたことや不明点など、何でもお気軽にご質問ください。
治療方法によって治療の流れや、次回来院時のタイミングも異なりますので、担当医よりご説明させていただき、進めてまいります。
治療完了後は、後戻りを防ぐために保定装置(リテーナー)を装着していただきます。
治療完了後のこの期間も歯並びを定着させるためには重要ですので、最後まで一緒に頑張りましょう。
歯の状態により、予定よりも時間や回数がかかる事もございます。
当院では矯正の初回相談を無料で実施しております。歯並びや噛み合わせについてお悩みをお持ちの方は是非お気軽にご相談ください。