噛み合わせと全身の健康〜見過ごされがちな重要な関係

 

「噛み合わせ」という言葉を聞いて、どのようなイメージを持たれるでしょうか?

多くの方は「歯並びの問題」や「見た目の美しさ」といった印象を抱くかもしれません。

しかし、実際には噛み合わせは単なる審美的な問題にとどまらず、私たちの全身の健康に深く関わっているのです。

頭痛や肩こり、顎関節症といった症状から、胃腸の不調、

さらには認知機能にまで影響を及ぼす可能性があることが、近年の研究で明らかになってきました。

 

江田あおば歯科・矯正歯科では、矯正認定医による専門的な診療を通じて、

患者様一人ひとりの噛み合わせの状態を詳しく診査し、全身の健康を守るための治療を提供しています。

「痛くない、削らない、抜かない治療」を理念とし、

予防中心の診療システムで皆様の健康をサポートしております。

 

 

噛み合わせが悪い状態「不正咬合」とは?

 

「不正咬合」とは、歯並びや噛み合わせがよくない状態の総称です。

上下の歯がうまくかみ合っておらず、物をかみ砕く効率が悪い状態を指します。

発音や飲み込み、関節、身体のバランスなど、全身に影響を与える可能性があるため、

決して軽視できない問題なのです。

不正咬合には様々なタイプがあり、それぞれ異なる特徴と健康への影響があります。

 

代表的な不正咬合のタイプ

 

叢生(そうせい)は、最も多い不正咬合です。

「乱杭歯」や「八重歯」とも呼ばれ、歯が生えるスペースが狭いために歯並びがデコボコしている状態を指します。

顎の骨が狭い場合や歯が大きい場合に起こりやすく、歯の間に食べカスがたまりやすいという特徴があります。

 

上顎前突(じょうがくぜんとつ)は、いわゆる「出っ歯」の状態です。

上顎が前に出ている場合だけでなく、下顎の成長不足や上の前歯が前方に傾いていることが原因となる場合もあります。

叢生に次いで多い不正咬合であり、唇が閉めにくく口呼吸になりやすいという問題があります。

 

下顎前突(かがくぜんとつ)は「受け口」や「反対咬合」と呼ばれる状態です。

下顎が前に出ており、顔の形に影響があるため、コンプレックスを感じる方が多い不正咬合といえます。

骨格が影響していることが多く、治療や管理が難しい症例のため、早めの治療開始が推奨されています。

 

開咬(かいこう)は、奥歯が噛み合っているにもかかわらず、上下の前歯が噛み合っておらず、すき間が空いている状態です。

前歯が噛み合っていないため、食べ物を噛み切ることができないなどの影響が出ます。

指しゃぶりや上下の歯の間に舌を出す癖が続くと、開咬になることがあります。

 

過蓋咬合(かがいこうごう)は、噛み合わせが深くなっている状態です。

上の前歯の後ろの歯茎に下の前歯の先端があたり、奥歯に強い力がかかりすぎて負担となる場合や、

顎関節にも強い負担となる場合があります。

 

 

噛み合わせが悪くなる原因

 

噛み合わせが悪くなる原因は、大きく分けて二つあります。

一つは「骨格などの遺伝」、もう一つは「生活習慣」です。

不正咬合のうち骨格や遺伝によるものはおおよそ3割程度、生活習慣によるものは残りの7割程度だといわれています。

つまり、多くの不正咬合は日常の習慣を改善することで予防できる可能性があるのです。

 

骨格などの遺伝によるもの

 

顎の大きさや歯の大きさは、遺伝によって決まるところも大きいといわれています。不正咬合は、顎の大きさと歯の大きさのミスマッチによって起こることが多く、必然的に親子の噛み合わせは似てくる傾向があります。例えば、両親のどちらかが受け口だと、お子様も受け口になる可能性が高くなります。ただし、必ず遺伝するわけではなく、生活習慣の影響とあわせて考える必要があります。

生活習慣によるもの

頬杖をつく習慣は、顎に継続的な圧力をかけるため、歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼします。

特に成長期のお子様の場合、骨が柔らかいため影響を受けやすいのです。

 

舌の癖も重要な要因です。舌で歯を押す癖や、上下の歯の間に舌を出す癖があると、

前歯が前方に押し出され、開咬や上顎前突の原因となります。

 

口呼吸は、鼻炎や扁桃炎などの耳鼻咽喉疾患を併発するだけでなく、顎の成長にも影響を与えます。

口呼吸を続けると、舌の位置が下がり、上顎の成長が不十分になる可能性があります。

 

片噛みの習慣は、顎のバランスを崩し、顔の歪みにつながることがあります。

左右どちらかでばかり噛んでいると、顎関節への負担が偏り、顎関節症のリスクも高まります。

 

食いしばりや歯ぎしりは、歯や顎に過度な力をかけ、噛み合わせを悪化させる原因となります。

ストレスが関連していることも多く、就寝時の姿勢とも関係しています。

 

 

噛み合わせが悪いことによって起こる症状

 

噛み合わせの悪さは、お口の中だけの問題ではありません。

全身のさまざまな部位に影響を及ぼし、生活の質を低下させる可能性があります。

ここでは、噛み合わせが悪いことによって起こる代表的な症状をご紹介します。

 

むし歯・歯周病のリスク増加

 

噛み合わせが悪い方は歯並びも悪いため、歯の間などに食べカスがたまりやすくなります。

磨き残しが多く、またよくかまないと唾液の分泌量も少ないため、むし歯や歯周病の原因となります。

特定の歯に大きな力が加わることで、歯周病が悪化する恐れもあります。

 

顎関節症

 

顎の変形やずれによる代表的な症状として顎関節症があります。

口を開けようとすると顎関節に痛みが走ったり、口が開けにくくなったりする状態で

、場合によっては急に口が開かなくなることもあります。

噛むたびに顎に負担がかかってしまうと、顎関節症を発症しやすくなるのです。

 

頭痛・肩こり・腰痛

顎は大きな筋肉に支えられており、かつ上顎、下顎には三叉神経という太い神経が走っています。

そのため、かみ合わせが悪いと咀嚼筋のバランスが悪くなり、

そこから肩こり、頭痛に発展することがあります。

ものを噛むときに使う筋肉は、顎だけでなく首筋や肩につながっているため、

筋肉を必要以上に緊張させてしまい、頭痛や肩こりを引き起こすのです。

さらに、噛み合わせが原因で噛む筋肉が均等に使われないと、身体の左右のバランスを崩してしまい、

全身の歪みにまで及ぶこともあります。

 

顔の歪み

 

噛みやすいからと左右どちらかでばかり噛んでいると、

顎のバランスが悪くなり、フェイスラインに影響することがあります。

エラが張り、顔が大きくなることもあるため、審美的な観点からも注意が必要です。

 

胃腸への負担

 

咀嚼能率が悪いと食べ物をよくかまずに飲み込むため、胃炎、大腸炎などの胃腸障害も起こります。

食べものを十分に噛めないと、唾液の分泌量が少なくなるため、胃腸への負担が大きくなってしまうのです。

胃腸が弱ると、病気のリスクは一気に高まる恐れがあります。

 

ストレスと心の健康

 

噛み合わせは心とも関係しています。正しいかみ合わせでよくかむと

幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンが分泌されるといわれています。

反対にかみ合わせがうまくいかないとそれだけで毎日イライラしやすくなります。

よくかまず顎を動かさないでいると脳への血流が低下し、集中力が低下したり、

情緒不安定になったり、疲れやすくなることもあるので注意が必要です。

また、口唇閉鎖不全の方は、口を閉めるために力を入れる必要があるので、

顎に筋肉がつきコブができますが、そのようなコンプレックスを抱えることが原因で、精神疾患などを引き起こす場合があります。

 

 

噛み合わせのセルフチェック方法

 

ご自身の噛み合わせに問題がないか、簡単にチェックする方法があります。

以下の方法で、まずはセルフチェックしてみましょう。

気になる点があれば、専門的な診断を受けることをおすすめします。

 

上の唇と下の唇を合わせてチェック

 

唇の間から歯が見えてしまう、唇が閉じない、下唇を上の前歯でかんでしまう、

上唇が下唇で隠れてしまう場合は注意が必要です。

下顎が極端に前に出ていたり、口に何かを頬張っているように見える方も、かみ合わせが悪くなっている可能性があります。

 

「イ」の口にしてチェック

 

奥歯をしっかりとかみしめ、「イ」の口にして口の両端を指で広げて、歯全体をチェックします。

上の歯と下の歯の間の隙間が開きすぎていないかを見てみましょう。

一部でも下の歯が外側にあったり、上の歯と下の歯の隙間から舌が見えるほど開いている場合には、

かみ合わせに問題があります。

 

割り箸でチェック

 

割り箸を前歯で横にかんだときに、割り箸が水平になっていればOKです。

割り箸が斜めになっている場合には、かみ合わせが悪くなっているかもしれません。

また、割り箸をくわえて歯型をつけたときに、上下の中心点がずれていないかをチェックしてみましょう。

この中心点がずれていたり、歯型自体がつかない場合、かみ合わせはあまりよくないかもしれません。

 

横顔をチェック

 

ボールペンや定規などを用意して、鼻の先から顎に当ててみます。

鼻の先と顎を結んだ線を「Eライン(エステティックライン)」といいますが、

上下の唇が、このEラインのライン上か、少し内側にあるのが、歯列矯正学的には理想だといわれています。

自分では見にくいので、写真を撮ってチェックしてみるといいでしょう。

これらのチェックで、かみ合わせに異常があると感じた方や不安に感じた方は、

正しいかみ合わせを得るためにも、かみ合わせについて正しい知識を持つ歯科クリニックでの診断や治療をお勧めします。

 

 

噛み合わせを改善する治療法

 

噛み合わせの改善には、様々な治療法があります。

江田あおば歯科・矯正歯科では、日本矯正歯科学会認定医による専門的な診断のもと、

患者様一人ひとりに最適な治療計画をご提案しています。

 

矯正治療

 

矯正治療は、噛み合わせを根本的に改善する最も効果的な方法です。

近年では、予防矯正の重要性が認識されるようになってきました。

不正咬合は、単なる歯列の問題にとどまらず、全身の成長や健康、

さらにはお子様のQOLにも大きな影響を及ぼすことが明らかになっています。

当院では、「痛くない、削らない、抜かない治療」を理念とし、患者様の負担を最小限に抑えた矯正治療を提供しています。

矯正認定医が在籍しているため、専門性の高い治療を受けることができます。

 

生活習慣の改善

 

矯正治療と並行して、日常の生活習慣を改善することも重要です。

頬杖をつかない、片噛みをしない、口呼吸を改善するなど、日々の小さな心がけが噛み合わせの改善につながります。

特にお子様の場合、早期に悪い習慣を改善することで、将来の不正咬合を予防できる可能性が高まります。

 

咀嚼機能の向上

 

近年の研究では、咀嚼機能を高めることが栄養状態、全身機能、認知機能、

介護費用にどのような影響を与えるのかが明らかになってきています。

残存歯数の減少に加え、臼歯部の咬合支持の喪失が認知症の重大なリスク因子であることも判明しました。

「噛むこと」は日常の基本動作であり、全身の健康に大きな影響を及ぼします。

オーラルフレイル(口腔機能の衰え)を予防し、最期まで口から食べるためには、

早期発見と適切な管理による「口づくり」が欠かせません。

 

 

江田あおば歯科・矯正歯科の取り組み

 

江田あおば歯科・矯正歯科は、東急田園都市線江田駅から徒歩1分の場所に位置する歯科医院です。

 

「痛くない、削らない、抜かない治療」を理念とし、患者様の健康をサポートすることを使命としています。

オールジャンルの歯の悩みに対応しており、矯正認定医による治療も行っているため、

専門性の高いサービスを提供できます。

 

患者様のプライバシーを重視した半個室の診療環境を整備し、駐車場も4台分完備するなど、

通院しやすい環境づくりに力を入れています。

 

診療メニューは、むし歯治療、根管治療、歯周病治療といった一般的な歯科治療に加え、

予防歯科、審美歯科、ホワイトニング、矯正歯科、小児歯科、インプラント、

入れ歯治療、親知らずの抜歯など幅広い治療を提供しています。

特に予防中心の診療システムを採用しており、

「悪化してから歯医者に通うのではなく悪化しないために通う習慣」を推奨しています。

 

地元出身の院長が20年以上お世話になった地域の皆様の健康と笑顔のお手伝いをするという思いを持ち、

「地域密着の歯科医院」を目指しています。

 

受付時間は月曜日から土曜日まで、9:00〜13:00、14:30〜18:00となっており、土曜日も診療可能です。

予約は電話とウェブの両方で受け付けており、24時間ウェブ予約システムを導入しています。

ただし、当日や近日中の急ぎの予約については、電話での問い合わせを推奨しています。

 

 

まとめ〜噛み合わせは全身の健康の基盤

 

噛み合わせは、単なる歯並びの問題ではありません。

顎関節症や頭痛、肩こり、胃腸の不調、さらには認知機能にまで影響を及ぼす、全身の健康に関わる重要な要素です。

不正咬合の多くは生活習慣が原因であり、早期に発見し適切な治療を行うことで、

将来の健康リスクを大幅に減らすことができます。

 

「きれいな噛み合わせ」は、見た目の良さだけでなく、機能面から歯の状態がきれいに整っていることを意味します。

生涯にわたり健康であるために、噛み合わせは非常に重要な役割を担っているのです。

人生100年時代、最期まで口から食べるには、オーラルフレイルの早期発見と適切な管理による「口づくり」が欠かせません。

 

セルフチェックで気になる点があった方、頭痛や肩こりなど原因不明の不調にお悩みの方は、

ぜひ一度専門的な診断を受けることをおすすめします。

 

江田あおば歯科・矯正歯科では、矯正認定医による丁寧なカウンセリングと、

患者様一人ひとりに最適な治療計画をご提案しています。

 

噛み合わせを改善することは、今だけでなく、将来の健康への投資です。

予防中心の診療システムで、皆様の生涯にわたる口腔健康をサポートいたします。

 

噛み合わせについてのご相談は、江田あおば歯科・矯正歯科までお気軽にお問い合わせください。

詳しい診療内容や予約方法については、江田あおば歯科・矯正歯科の公式サイトをご覧ください。

 

 

監修医師

 

江田あおば歯科・矯正歯科 院長:上田 聡太

 

 

https://aoba-ku.jp/medical_list/facilities/6474/interview

 

経歴

サレジオ学院中学校・高等学校 卒業
東京医科歯科大学 歯学部 歯学科 卒業
神奈川県内 医療法人社団 歯科医院に勤務
神奈川県内 医療法人社団 歯科医院にて院長として勤務
江田あおば歯科・矯正歯科 開院

 

所属団体

日本歯周病学会 認定医
日本口腔インプラント学会
DFC(Dental Future Conference)
日本インプラント臨床研究会
中野予防歯科研修会
日本歯科医師会
神奈川県歯科医師会
横浜市歯科医師会
青葉区歯科医師会