虫歯ができる仕組みを理解しましょう

 

虫歯は、お口の中の細菌が作り出す「酸」によって歯が溶かされる病気です。

虫歯の原因菌として知られる「ミュータンス菌」は、

食べ物に含まれる糖分を栄養源として酸を生成します。

この酸が歯の表面のエナメル質を溶かし、やがて歯に穴が開いてしまうのです。

 

実は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には虫歯菌は存在しません。

他人の唾液がついた食器やキスを通じて感染すると考えられています。

虫歯の発生には「細菌」「歯質」「糖類」という3つの条件が必要で、

これらが揃った状態で時間が経過すると虫歯が進行します。

お口の中は1日のうちに何度も中性と酸性を繰り返しており、

通常は唾液の働きによって溶けたカルシウムが再石灰化され、元の状態に戻ります。

しかし、この修復が追いつかなくなると虫歯になってしまうのです。

 

 

虫歯になりやすい人の7つの特徴

 

正しい歯磨きができていない

 

虫歯になりやすい人の最も大きな特徴は、正しい歯磨きができていないことです。

歯ブラシだけでは、実は歯垢の約60%しか除去できません。

歯ブラシと歯間ブラシを併用することで、歯垢や食べカスを約95%も除去できるようになります。

 

しかし、毎日歯磨きをしていても磨き方が間違っていれば、磨き残しができてしまい、

虫歯菌の絶好の居場所を作ってしまいます。

1mgの歯垢の中には、なんと1億個もの細菌が存在しているといわれています。

正しい歯磨きの仕方が分からない方、自信のない方は、歯科医院で指導を受けることをおすすめします。

 

 

糖分を含んだものを好む

 

甘いものが好きな方は要注意です。

虫歯菌も甘いもの(糖分)が大好物で、糖分を栄養としてどんどん増殖します。

いつも甘いものを食べているということは、虫歯菌にエネルギーを与え続けているのと同じことなのです。

注意したいのは、甘くなくても糖分が含まれている食品がたくさんあるということです。

米や小麦などの穀類、いも類に多い「でんぷん」も糖分の一種です。

お煎餅なども甘くありませんが、餅米などで作られているため糖分をたっぷり含んでおり、虫歯リスクが高くなります。

 

 

ダラダラ食べる習慣がある

 

 

 

食事をダラダラ食べていませんか?

テレビを見ながら、仕事をしながら、ついジュースやおやつなどをダラダラと食べ続けていると、

お口の中がいつも酸性の状態を保ってしまいます。

酸性を好む虫歯菌にとって、これは最高の環境です。

間食が多すぎると口の中は糖分が多くなり、虫歯ができやすい酸性の状態が長く続いてしまいます。

間食をするなら時間を決めて、食事との間隔を一定時間開けることが大切です。

 

 

早食いの傾向がある

 

早食いも虫歯になりやすい原因の一つです。

早食いをするとよく噛まずに飲み込んでしまいますよね。

よく噛まずに飲み込んでしまうと、胃腸の消化に負担がかかるだけでなく、唾液の分泌も低下してしまいます。

唾液はお口の中をキレイにしてくれる重要な役割があるのですが、

その働きが弱くなり、細菌や汚れがお口の中に残ったままになってしまうのです。

 

よく噛んで食べるということは、唾液の分泌を促し、口の中をキレイに洗い流してくれるということです。

 

口呼吸をしている

 

普段、口で呼吸していませんか?

口呼吸をしていると、お口の中が乾いてしまい、唾液の抗菌作用が働かなくなります。

その結果、歯周病菌が活発に活動できるようになり、炎症が強くなってしまいます。

朝起きた時に口の中がネバネバする、口臭が気になる、唇が乾燥しやすいといった症状がある方は、

口呼吸をしている可能性があります。

 

 

歯並びが悪い

 

歯並びが悪いと、どうしても磨き残しが増えてしまいます。

歯が重なっている部分や、歯ブラシが届きにくい場所には歯垢が溜まりやすく、虫歯のリスクが高まります。

歯並びは遺伝的な要因もありますが、矯正治療によって改善することができます。

並びを整えることは、見た目だけでなく、虫歯予防の観点からも非常に重要です。

 

 

唾液の量が少ない・質が悪い

 

唾液の量や質も虫歯のなりやすさに大きく影響します。

唾液には抗菌作用があり、お口の中を中性に保つ働きがあります。

唾液の分泌が少ない方や、唾液の質が悪い方は、虫歯になりやすい傾向があります。

加齢やストレス、特定の薬の副作用などによって唾液の分泌が減少することがあります。

 

また、遺伝的にエナメル質が弱い方や、唾液の分泌が少ない方も虫歯のリスクが高いです。

 

 

 

年代別に見る虫歯のリスク

 

子どもの虫歯の特徴

 

乳歯は永久歯よりもエナメル質が薄く、酸に対して弱いため、虫歯になりやすいです。

乳歯は1〜3歳までに、永久歯は9〜16歳までに石灰化が完了します。

石灰化していない歯は柔らかく虫歯になりやすいため、より入念な虫歯の予防が求められます。

乳歯が虫歯になる原因は、主に睡眠前の授乳や糖分の入った飲料などです。

 

た、歯磨きやフッ化物配合歯磨剤の開始時期の遅れも影響します。

永久歯が虫歯になる原因の代表例は、歯磨き時の磨き残しです。

特に正しい磨き方を習得できていないと、糖分の摂取量に関係なく、奥歯の溝の部分などに虫歯ができやすくなります。

当院では「泣かない・こわくない・楽しく通える歯医者さん」をコンセプトに、

お子様のペースに合わせたやさしい診療を提供しています。

歯磨き指導や予防指導、食生活のアドバイス等を通じて、お子様のお口の健康を専門的にサポートしています。

 

 

大人の虫歯の特徴

 

大人になると、成人の9割以上が虫歯を抱えているといわれています。

子どもの虫歯と同様、磨き残しによる虫歯はもちろん、歯周病の進行によって露出した歯根や、

歯の詰め物の内側に虫歯ができるケースなども増加します。

特に注意が必要なのは「二次カリエス(二次う蝕)」です。

これは、過去に歯科治療を行った部位に発生する二次的な虫歯のことです。

一度治療して神経を取ってしまった歯の場合、虫歯が進行しても痛みがないために早期発見が難しいこともあります。

 

 

 

今日から始められる虫歯予防対策

 

 

 

 

 

食生活を見直しましょう

 

虫歯予防のためには、まず食生活の改善が重要です。

甘いものや酸性の強い食品を控えることが基本です。

特に、砂糖を多く含むお菓子やジュース、炭酸飲料は虫歯の原因となるため、摂取を減らすことが大切です。

近年では糖分を抑えたお菓子やキシリトールなど、虫歯菌が分解しない甘い食品も増えています。

少し意識して食生活を変えてみるのも良いでしょう。

 

また、よく噛んで食べることで唾液の分泌を促し、お口の中をキレイに保つことができます。

 

 

歯磨きの習慣を変えましょう

 

磨き残しの多い歯磨きを何回もやっても効果はありません。

歯磨きの方法や道具を見直して、効果の高い歯磨きを心がけましょう。

奥まった箇所を磨きやすくするワンタフトブラシや、

歯間ブラシを使うことで磨き残しは大幅に減らすことができます。

可能であれば昼食や間食の後に歯を磨くことでも虫歯の発生条件を抑えることができます。

時間や手段がない時でも、最低限軽く口をゆすぐことは忘れず、お口の中に菌を残さないことを意識しておきましょう。

寝る前の歯磨きは特に重点的に行うことが大切です。

寝ている間は唾液の分泌が減少するため、虫歯菌が活発に活動しやすくなります。

 

 

フッ素(フッ化物)を活用しましょう

 

フッ素(フッ化物)は歯質を強くして虫歯を作りにくくする効果があります。

日頃からフッ化物洗口液、フッ化物入りの歯磨き粉の使用や

歯科医院でのフッ化物塗布は虫歯予防に効果的です。

フッ素は歯の再石灰化を促進し、エナメル質を強化する働きがあります。

特にお子様の虫歯予防には、フッ化物塗布が非常に有効です。

 

 

定期的に歯科医院で検診を受けましょう

 

虫歯は自分では見つけにくい場所に発生しやすい傾向があります。

また、どんなにブラッシングを丁寧に行っても磨き残しは発生してしまいます。

初期虫歯であれば、適切なプラークコントロールにより歯の修復を促すことが可能な場合もあります。

定期的に歯科医院を受診して、虫歯の早期発見につなげるとともに、

磨き残した歯のクリーニングを受けることが大切です。

当院では予防中心の診療システムを採用しており、悪化してから歯医者に通うのではなく、

悪化しないために通う習慣を作ることを推奨しています。

日本歯周病学会認定医が在籍しており、科学的根拠に基づいた歯周治療を提供しています。

 

 

 

虫歯になりやすい人が特に気をつけたいこと

 

 

 

 

 

喫煙は虫歯のリスクを高めます

 

喫煙は歯周病だけでなく、虫歯のリスクも高めます。

タバコを吸う人は吸わない人よりも2.1〜4.7倍も歯周病にかかりやすいというデータがあります。

ニコチンの血管収縮作用により歯肉への血液の流れが悪くなり、

酸素や栄養が欠乏したり、老廃物の除去がうまくいかなくなります。

 

また、白血球の機能が50%も減少し、細菌と闘う力が弱まります。

禁煙をすれば危険度は減少し、1〜4年で改善していきます。

たとえ禁煙に失敗しても、あきらめずにトライしてください。

 

 

ストレスや全身疾患も影響します

 

ストレスや糖尿病などの全身疾患も、虫歯のリスクを高める要因となります。

ストレスが多い生活を送っている人は、唾液の分泌が減少し、

口腔内の自浄作用が低下するため、虫歯になりやすくなります。

また、糖尿病の方は免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

全身の健康を保つことが、お口の健康を守ることにもつながるのです。

 

 

歯ぎしりや食いしばりにも注意

 

歯ぎしりや食いしばりは、歯に大きな負担をかけます。

咬む力によって歯周組織が壊される「咬合性外傷」は、

虫歯治療をしているのに治らないと感じる方に意外にも多く見られます。

歯ぎしりや食いしばりは、歯のエナメル質にひびが入る原因にもなり、そこから虫歯が進行しやすくなります。

気になる方は、マウスピースなどの対策を歯科医院で相談してみましょう。

 

 

まとめ

 

虫歯になりやすい人には、いくつかの共通した特徴があります。

正しい歯磨きができていない、糖分を多く摂取する、ダラダラ食べる、

早食い、口呼吸、歯並びが悪い、唾液の量が少ないなど、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。

 

しかし、これらの要因を理解し、適切な対策を講じることで、虫歯のリスクを大幅に減らすことができます。

食生活の見直し、正しい歯磨き習慣の確立、フッ素の活用、そして定期的な歯科検診が虫歯予防の基本です。

一度虫歯になった歯は虫歯を再発しやすいため、予防が何よりも重要です。

 

当院では「痛くない、削らない、抜かない治療」を徹底し、予防中心の診療システムを採用しています。

1人ひとり丁寧にカウンセリングを行い、皆様の生涯のお口の健康を守れるような治療を提供し続けることをお約束します。

お口の健康について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

 

詳しくは江田あおば歯科・矯正歯科までお問い合わせください。

東急田園都市線江田駅から徒歩1分、駐車場も4台完備しております。皆様のご来院を心よりお待ちしております。

 

監修医師

 

江田あおば歯科・矯正歯科 院長:上田 聡太

 

 

https://aoba-ku.jp/medical_list/facilities/6474/interview

 

経歴

サレジオ学院中学校・高等学校 卒業
東京医科歯科大学 歯学部 歯学科 卒業
神奈川県内 医療法人社団 歯科医院に勤務
神奈川県内 医療法人社団 歯科医院にて院長として勤務
江田あおば歯科・矯正歯科 開院

 

所属団体

日本歯周病学会 認定医
日本口腔インプラント学会
DFC(Dental Future Conference)
日本インプラント臨床研究会
中野予防歯科研修会
日本歯科医師会
神奈川県歯科医師会
横浜市歯科医師会
青葉区歯科医師会