歯の形を整える方法の種類と特徴
歯の形を整える方法は、大きく分けて、セラミック治療・矯正治療・歯の削合の3つがあります。
それぞれの方法には明確な違いがあり、患者様のお口の状態やご希望によって、最適な選択肢が変わってきます。
セラミック治療とは
セラミック治療は、歯を削ってセラミック製の被せ物や詰め物をすることで、歯並びや歯の色・形を改善する方法です。
陶器と同じ材質でできているため、表面がつるっとしていて汚れが付きにくく、天然歯に近い透明感のある仕上がりが特徴です。
複数本にセラミック治療を行うことで矯正治療のように歯並びを整える方法は、「セラミック矯正」とも呼ばれています。
矯正治療とは
矯正治療は、矯正装置を使って時間をかけて歯を動かし、歯並びやかみ合わせを正していく方法です。
歯の表面に矯正器具を装着する方法や、マウスピース型の装置を使用する方法などがあります。
歯をゆっくり動かしていくため治療期間はかかりますが、
基本的には歯を削ることなく、ご自身の歯のまま歯並びを美しく整えることができます。
歯の削合とは
歯の削合は、歯の表面をわずかに削って形を整える方法です。
矯正治療の際に「IPR」や「ディスキング」と呼ばれる処置として行われることがあり、
歯の側面を0.25mm程度削ることで、歯を並べるスペースを確保します。
また、かみ合わせの調整のために行われることもあります。削る量は非常に少なく、
歯の健康に大きな影響を与えることはありません。
セラミック治療のメリットとデメリット

セラミック治療は短期間で歯並びや歯の色を改善できる一方で、健康な歯を削る必要があるなど、注意すべき点もあります。
セラミック治療のメリット
セラミック治療の最大のメリットは、**治療期間が短い**ことです。
矯正治療では数年かかることも珍しくありませんが、
セラミック治療では場合によっては数回の通院で治療を終えることができます。
「結婚式までに歯並びを綺麗にしたい」といったご希望にも対応しやすい方法です。
また、**見た目が美しい**という点も大きな魅力です。
セラミックは天然歯に近い色や質感を持つ素材で、人工物を感じさせない自然な仕上がりになります。
変色や摩耗に強く、長期間にわたって白い歯を保つことができます。
さらに、**金属アレルギーのリスクが少ない**という利点もあります。
金属を使用していないセラミックであれば、金属アレルギーの心配がありません。
ただし、セラミックの種類の中には金属を使用しているメタルボンドというものもあるので、
金属アレルギーが気になる方は注意が必要です。
セラミック治療のデメリット
一方で、セラミック治療には**健康な歯を削る必要がある**という大きなデメリットがあります。
セラミックの被せ物の強度を上げるために、ある程度土台の歯を大きく削る必要があり、
削る面積が広くなると歯の神経に達する場合があります。
その際は神経を抜く治療が必要になり、神経を抜いた歯はもろくなり、
将来的に歯が折れたり欠けたりしやすくなるリスクがあります。
また、セラミックは非常に丈夫ですが、金属と比べると強度は劣り、
強い衝撃が加わると**欠けたり割れたりすることがある**点にも注意が必要です。
噛む力が強い方や、夜間に食いしばりや歯ぎしりの癖がある方は、マウスピースを使用するなどの対策が必要です。
さらに、**セラミックにも寿命がある**という点も理解しておく必要があります。
一般的には10年程度と言われていますが、毎日のケアや定期的なメンテナンス、治療の精度によって寿命は大きく変わります。
セラミックが欠けたり割れたりした場合、作り変える必要があり、その際にはさらに歯を削る必要が出てくることもあります。
矯正治療のメリットとデメリット
矯正治療は、ご自身の歯を大切にしながら歯並びを整えられる方法ですが、治療期間が長いなどの特徴があります。
矯正治療のメリット
矯正治療の最大のメリットは、**ご自分の歯を大切にできる**ことです。
歯を動かして整えるため、基本的には歯を削る必要がなく、歯の根っこから移動するので、
重度の歯のでこぼこやかみ合わせを整えることも可能です。
また、矯正治療は**かみ合わせを整えることができる**という大きな利点があります。
咀嚼がうまくできるようになり、しっかり咀嚼できると唾液の分泌が良くなります。
唾液の殺菌作用などで虫歯や歯周病を予防する効果も期待できます。
さらに、かみ合わせが悪いと身体のバランスが崩れ、肩こりや頭痛などを引き起こすことがあります。
*かみ合わせを整えることで、こうした不調が改善される**こともあります。
矯正治療のデメリット
矯正治療のデメリットとしては、まず**治療に時間がかかる**ことが挙げられます。
歯を少しずつ動かすため、治療に数年かかることも珍しくありません。
治療期間中は定期的に通院する必要があり、長期的な計画が必要です。
また、治療期間中は**装置の違和感や痛みがある**場合があります。
歯の表面にブラケットを付けるワイヤー矯正では、装置が頬や唇に当たって違和感を感じることがあります。
また、歯が動く際に痛みを感じることもあります。
さらに、矯正治療後には**後戻りのリスク**があります。
治療後に歯が元の位置に戻ろうとする力が働くため、保定装置を使用して後戻りを防ぐ必要があります。
保定期間中も定期的な通院が必要です。
セラミック治療と矯正治療の選び方

どちらの治療法を選ぶべきか迷われる方も多いと思います。
選択のポイントは、患者様のお口の状態やご希望、ライフスタイルによって異なります。
治療期間を重視する場合
「結婚式までに歯並びを綺麗にしたい」「忙しくて長期間の治療は難しい」といった場合には、
セラミック治療が適している可能性があります。
ただし、治療期間の短さだけで選択するのは危険です。
セラミックを被せるためには健康な歯を削るという不可逆的な処置を伴います。
また、歯を動かす矯正治療とは異なり、噛み合わせの問題が生じる可能性もあります。
歯の健康を長期的に守りたい場合
「できるだけ自分の歯を削りたくない」「長期的な歯の健康を守りたい」という場合には、矯正治療が適しています。
矯正治療では基本的に歯を削ることなく、ご自身の歯のまま歯並びを整えることができます。
また、かみ合わせも改善できるため、長期的な歯の健康につながります。
既に被せ物が多い場合
既に被せ物が多い方には、セラミック治療が有効な場合があります。
全て天然歯の場合は矯正治療をお勧めしますが、もともと被せ物が多い方の場合、
セラミック治療で被せ物を作り直すことで、歯並びと同時に被せ物の状態も改善できます。
組み合わせによる治療も可能
矯正治療とセラミック治療のコンビネーションで、より審美的な仕上がりを目指すこともできます。
例えば、矯正治療で大まかな歯並びを整えた後、一部の歯にセラミック治療を行うことで、
より理想的な口元に仕上げることが可能です。
歯の削合が必要なケースとは
歯の削合は、矯正治療やかみ合わせの調整の際に行われることがあります。
矯正治療における歯の削合
矯正治療では、歯を並べるスペースを確保するために、歯の側面をわずかに削る「IPR」や、
「ディスキング」と呼ばれる処置を行うことがあります。
削る量は0.25mm程度と非常に少なく、歯の健康に大きな影響を与えることはありません。
エナメル質の範囲内での削合であり、痛みを感じることもほとんどありません。
かみ合わせ調整のための削合
かみ合わせに問題がある場合、歯の一部を削って調整することがあります。
例えば、被せ物を入れた後にかみ合わせが高くなってしまった場合や、
歯ぎしりによって一部の歯が摩耗して不均一になった場合などに、削合によって調整を行います。
削合は慎重に行う必要があり、削りすぎると歯がしみたり、かみ合わせがさらに悪化したりする可能性があるため、
経験豊富な歯科医師による適切な判断が重要です。
江田あおば歯科・矯正歯科での治療の流れ

当院では、患者様一人ひとりのお口の状態やご希望に合わせて、最適な治療計画をご提案しています。
初診時のカウンセリング
まず、お口の中を確認し、むし歯や歯周病の有無をチェックします。
その上で、患者様のご希望やお悩みを丁寧にお伺いし、セラミック治療と矯正治療のどちらが適しているか、
あるいは組み合わせるかを相談しながら決めていきます。
治療計画の立案
お口の状態を詳しく診査した上で、具体的な治療計画を立案します。
治療期間や費用、それぞれの方法のメリット・デメリットについて詳しくご説明し、患者様が納得された上で治療を開始します。
治療後のメンテナンス
治療が終わった後も、定期的なメンテナンスが大切です。
セラミック治療の場合は、セラミックの状態や歯ぐきの健康状態を確認します。
矯正治療の場合は、後戻りを防ぐための保定装置の管理や、かみ合わせのチェックを行います。
当院では、予防中心の診療システムを採用しており、悪化してから歯医者に通うのではなく、
悪化しないために通う習慣を作ることを推奨しています。
まとめ
歯の形を整える方法には、セラミック治療・矯正治療・歯の削合など、それぞれに特徴があります。
セラミック治療は短期間で見た目を改善できますが、健康な歯を削る必要があります。
矯正治療は時間がかかりますが、ご自身の歯を大切にしながら歯並びとかみ合わせを整えることができます。
どの方法が最適かは、患者様のお口の状態やご希望によって異なります。
見た目の美しさだけでなく、長期的な歯の健康も考えた治療計画を立てることが大切です。
江田あおば歯科・矯正歯科では、日本歯周病学会認定医が在籍し、科学的根拠に基づいた治療を提供しています。
「痛くない、削らない、抜かない治療」を徹底し、皆様の生涯のお口の健康を守れるような治療を提供し続けることをお約束します。
歯の形や歯並びでお悩みの方は、まず現在のお口の状態を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。お気軽にご相談ください。
詳しい治療内容や料金については、江田あおば歯科・矯正歯科 審美治療のページをご覧ください。
皆様のご来院を心よりお待ちしております。
監修医師
江田あおば歯科・矯正歯科 院長:上田 聡太

https://aoba-ku.jp/medical_list/facilities/6474/interview
経歴
サレジオ学院中学校・高等学校 卒業
東京医科歯科大学 歯学部 歯学科 卒業
神奈川県内 医療法人社団 歯科医院に勤務
神奈川県内 医療法人社団 歯科医院にて院長として勤務
江田あおば歯科・矯正歯科 開院
所属団体
日本歯周病学会 認定医
日本口腔インプラント学会
DFC(Dental Future Conference)
日本インプラント臨床研究会
中野予防歯科研修会
日本歯科医師会
神奈川県歯科医師会
横浜市歯科医師会
青葉区歯科医師会
