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歯周病の治療期間はどのくらいかかるのか?
歯周病の治療期間は、進行度(ステージ)によって数週間から1年以上と大きく幅があります。
日本歯周病学会「歯周治療のガイドライン2022」では、歯周炎をステージⅠ〜Ⅳに分類しており、
ステージが上がるほど治療は長期化します。
歯周病は「痛みが出にくい病気」です。
そのため、自覚症状が現れた時点ではすでに中等度以上に進行しているケースが少なくありません。
早めに歯科医院を受診し、正確な検査を受けることが治療期間を短くする第一歩です。
進行度別の治療期間と症状の目安は?
進行度ごとの治療期間と主な症状を整理します。自分の状態がどのステージに近いかを確認してみてください。
軽度(歯肉炎・ステージⅠ)|治療期間の目安:数週間〜約1か月
歯肉炎の段階であれば、数週間〜1か月程度で改善が期待できます。
歯を支える骨(歯槽骨)の破壊はまだ起きておらず、適切なブラッシング指導と歯石除去(スケーリング)で炎症を抑えられます。
- 主な症状:歯ぐきの赤み・腫れ、歯磨き時の出血
- 主な治療:ブラッシング指導、歯石除去(スケーリング)
- 費用目安(保険3割負担):4,000〜7,000円程度
この段階で治療を受ければ、通院回数も少なく済みます。「歯ぐきから血が出る」「歯ぐきが赤い」と感じたら、放置せず早めにご相談ください。
軽度歯周炎(ステージⅡ)|治療期間の目安:3か月〜半年程度
軽度歯周炎では、歯槽骨の破壊が始まり、治療期間は3〜6か月程度になります。
歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)が深くなり、歯ぐきの下の歯石を除去するスケーリング・ルートプレーニング(SRP)が必要です。
- 主な症状:歯周ポケットの深化、歯ぐきの腫れ・出血の継続
- 主な治療:スケーリング・ルートプレーニング(SRP)、口腔衛生指導
- 費用目安(保険3割負担):8,000〜20,000円程度
SRPは歯ぐきの下の深い部分の歯石を丁寧に除去する処置で、複数回に分けて行います。自宅でのセルフケアと通院を組み合わせることが回復の鍵です。
中等度歯周炎(ステージⅢ)|治療期間の目安:半年〜1年以上
中等度歯周炎では、歯槽骨の破壊が進行し、治療期間は半年〜1年以上になることが多いです。
歯のぐらつきや噛みにくさが出始め、歯周基本治療だけでは改善が難しい場合は、歯周外科手術(フラップ手術など)が必要になることもあります。
- 主な症状:歯周ポケットからの膿、口臭の悪化、歯のぐらつき、噛んだ時の痛み
- 主な治療:歯周基本治療+歯周外科手術(フラップ手術など)
- 費用目安(保険3割負担):20,000〜50,000円程度
数か月ごとに再評価(検査)を繰り返しながら治療を進めるため、通院回数が増えます。
「歯がグラグラする」「口臭が気になる」という方は、この段階に達している可能性があります。
重度歯周炎(ステージⅣ)|治療期間の目安:1年以上
重度歯周炎では歯槽骨が広範囲で破壊されており、治療期間は1年以上に及ぶことが多いです。
歯がボロボロ・グラグラな状態まで進行すると、抜歯が必要になるケースもあります。
- 主な症状:歯の激しいぐらつき、歯ぐきからの出血・排膿、強い口臭、食事が困難
- 主な治療:歯周基本治療+歯周外科治療(抜歯含む)+咬み合わせ回復(入れ歯・ブリッジ・インプラントなど)
- 費用目安(保険3割負担):30,000〜100,000円程度(自由診療は200,000円〜)
歯がボロボロ・グラグラになるほど進行した場合でも、「進行を止めて快適に噛めるようにする」ことを目標に治療を進めます。
抜歯後の咬み合わせ回復まで含めると、治療全体が年単位になることもあります。
歯周病の治療はどのような流れで進むのか?

歯周病治療は、大きく分けて「歯周基本治療→再評価→歯周外科治療(必要な場合)→メンテナンス」という流れで進みます。
- 初診・検査:問診・レントゲン撮影・歯周ポケット検査を行い、進行度を正確に把握します。
- 口腔衛生指導(ブラッシング指導):歯周病の原因であるプラーク(歯垢)を自宅で除去できるよう、正しいブラッシング方法を指導します。
- 歯周基本治療(スケーリング・SRP):歯石・歯垢を専門的に除去します。進行度が高いほど複数回に分けて実施します。
- 再評価検査:基本治療後に歯周ポケットの深さや炎症の状態を再度検査し、治療効果を確認します。
- 歯周外科治療(必要な場合):基本治療で改善が不十分な場合、フラップ手術などの外科的処置を行います。
- メンテナンス(SPT):治療終了後も、3〜6か月ごとの定期検診・クリーニングで再発を防ぎます。
当院では初診時にカウンセリングとレントゲン撮影を行い、患者様一人ひとりの状態に合った治療プランをご提案します。
治療内容にご納得いただいてから治療を開始しますので、不安な点はお気軽にご相談ください。
治療期間が長くなる原因は何か?
歯周病の治療期間を左右する要因は、進行度だけではありません。以下の4つが治療の長期化に大きく影響します。
- セルフケア(歯磨き)の質:毎日のブラッシングでプラークを十分に除去できていないと、治療の効果が出にくくなります。
- 定期通院の継続:通院が途切れると、歯石が再び蓄積し、治療がリセットされてしまいます。
- 喫煙習慣:喫煙者は非喫煙者と比べて歯周病になるリスクが約4倍以上高いとされており、治癒も遅れやすいです。
- 全身疾患(特に糖尿病):血糖コントロールが不良な糖尿病患者では、歯周病が重症化しやすく、治療への反応性も低下します。日本歯周病学会「糖尿病患者に対する歯周治療ガイドライン 改訂第3版」でも、両疾患の相互関係が明示されています。
これらの要因を改善することで、治療期間を短縮できる可能性があります。
特に禁煙と血糖管理は、歯周病治療の効果を高める上で非常に重要です。
保険診療と自由診療で治療期間はどう違うのか?
保険診療では1回の来院で治療できる範囲が決まっているため、重症化しているほど通院回数が増え、治療期間が長くなります。
一方、自由診療では制限が少なく、短期間で集中的に治療を進めることが可能です。
- 保険診療のメリット:費用負担が少ない(3割負担)、基本的な歯周病治療はほぼカバーされる
- 保険診療のデメリット:1回あたりの治療範囲に制限があり、重症の場合は治療期間が長くなりやすい
- 自由診療のメリット:薬剤(抗菌薬)の服用と組み合わせた短期集中治療、レーザー治療など多様な選択肢がある
- 自由診療のデメリット:費用が高額になる場合がある
当院では保険診療を基本としながら、患者様のご要望や状態に応じて最適な治療プランをご提案しています。
費用や治療期間について不明な点は、初診時のカウンセリングでご確認ください。
治療後のメンテナンスはなぜ必要なのか?

歯周病は「完治」が難しい病気であり、治療後も定期的なメンテナンス(SPT:サポーティブペリオドンタルセラピー)が不可欠です。日本歯周病学会のガイドラインでも、「生涯にわたる継続管理が歯周治療の一環」と明示されています。
治療で炎症が落ち着いても、プラークや歯石は日常生活の中で再び蓄積します。3〜6か月ごとの定期検診・クリーニングを続けることで、再発を防ぎ、歯を長く守ることができます。
- メンテナンスの頻度:治療終了後は3〜6か月ごとが目安
- メンテナンスの内容:歯周ポケット検査、プロフェッショナルクリーニング(PMTC)、ブラッシング指導の見直し
- メンテナンスの効果:歯周病の再発防止、虫歯の早期発見、口臭予防
「治療が終わったから通わなくていい」ではなく、定期的に歯科医院に足を運ぶ習慣が、生涯自分の歯で食事を楽しむための最大の投資です。
歯周病を早く治すためにできることは何か?

治療期間を短縮するために最も効果的なのは、「正しいセルフケアの継続」と「定期通院の徹底」です。
歯科医院での処置と自宅でのケアを両立させることで、治療効果が最大化されます。
- 正しいブラッシング:歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット入り口)を意識して、1本1本丁寧に磨く
- デンタルフロス・歯間ブラシの活用:歯ブラシだけでは届かない歯間部のプラークを除去する
- 禁煙:喫煙は歯周病のリスクを高め、治癒を遅らせる最大のリスク因子の1つ
- バランスの良い食事・十分な睡眠:免疫力を維持し、歯周組織の回復を助ける
- 糖尿病・生活習慣病の管理:主治医と連携しながら全身状態を整える
当院では、ブラッシング指導を治療の最初のステップとして重視しています。
患者様一人ひとりのお口の状態に合わせた磨き方をお伝えし、セルフケアの質を高めるサポートをしています。
歯周病でお悩みの方、「歯がグラグラする」「歯ぐきから血が出る」「口臭が気になる」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
江田あおば歯科・矯正歯科 歯周病では、日本歯周病学会認定医が在籍し、
予防中心の診療で患者様の歯を守るサポートをしています。
東急田園都市線江田駅徒歩1分・駐車場4台完備で、お気軽にお越しいただけます。
よくある質問
歯周病の治療は何回通えば終わりますか?
進行度によって異なります。軽度なら3〜5回程度、中等度で10回前後、重度では20回以上になることもあります。
治療終了後もメンテナンスのための定期通院が必要です。
歯周病は保険診療で治療できますか?
はい、基本的な歯周病治療(検査・スケーリング・SRP・歯周外科手術など)は保険適用です。
3割負担の場合、軽度で4,000〜7,000円、重度では30,000〜100,000円程度が目安です。
歯がグラグラしていても治療で残せますか?
グラつきの程度と骨の残存量によります。重度でも適切な歯周治療で歯を残せるケースがあります。
まず専門的な検査で状態を確認することが重要です。
歯周病治療中に痛みはありますか?
スケーリングやSRPは麻酔を使用することもあり、痛みを最小限に抑えられます。
当院では「痛くない治療」を基本方針としており、患者様の状態に合わせて対応します。
歯周病は再発しますか?
歯周病は再発しやすい病気です。
治療後も3〜6か月ごとのメンテナンス(SPT)を続けることで、再発リスクを大幅に下げることができます。
歯周病と糖尿病は関係がありますか?
深い関係があります。糖尿病は歯周病を悪化させ、逆に歯周病が血糖コントロールを妨げることも。
日本歯周病学会のガイドラインでも両疾患の相互管理が推奨されています。
子どもも歯周病になりますか?
子どもでも歯肉炎(歯周病の初期段階)になることがあります。
早期発見・予防のため、定期的な小児歯科受診が大切です。
歯周病の治療期間中に気をつけることは?
正しいブラッシングの継続、禁煙、規則正しい食生活が重要です。
また、処方された薬は指示通りに服用し、定期通院を欠かさないようにしましょう。
結論
歯周病の治療期間は、軽度(歯肉炎)なら約1か月、中等度で半年〜1年、重度では1年以上が目安です。早期発見・早期治療が治療期間を短縮する最大のポイントであり、治療後のメンテナンスも欠かせません。「歯がグラグラする」「口臭が気になる」「歯ぐきが下がった気がする」と感じたら、まず専門的な検査を受けることをおすすめします。日本歯周病学会認定医が在籍する江田あおば歯科・矯正歯科(江田駅徒歩1分)にお気軽にご相談ください。
監修医師
江田あおば歯科・矯正歯科 院長:上田 聡太

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経歴
サレジオ学院中学校・高等学校 卒業
東京医科歯科大学 歯学部 歯学科 卒業
神奈川県内 医療法人社団 歯科医院に勤務
神奈川県内 医療法人社団 歯科医院にて院長として勤務
江田あおば歯科・矯正歯科 開院
所属団体
日本歯周病学会 認定医
日本口腔インプラント学会
DFC(Dental Future Conference)
日本インプラント臨床研究会
中野予防歯科研修会
日本歯科医師会
神奈川県歯科医師会
横浜市歯科医師会
青葉区歯科医師会